こんにちは。作業療法士Sです。
前々回の記事で、情報がどのような経路で伝達されるのか、その一部を紹介しました。
今回は、その経路の中で情報を伝達するための構造、神経細胞(ニューロン)、シナプスについて書いていこうと思います。
神経細胞(ニューロン)とは
神経細胞はこのような形をしています。
神経細胞の先端にシナプスがあり、シナプスの先端にある小胞から神経伝達物質が出て、次のシナプスへ情報が伝わっていきます。
目で見たり、音を聞いたり、舌で触れたり… シナプス同士が結合してできた回路によって様々な情報が脳へ伝達されていきます。
(画像は、こちらから引用させていただきました。)
神経回路 シナプスが増えるのはいつ
シナプスは、生後0ヶ月から3、4才ごろまでに急激に増えるとされています。
(注:脳の場所によって違いはあります。)
生まれたばかりの赤ちゃんには、すでに140億個の神経細胞があるとされていますが、はたらいていない状態です。
この140億個ある神経細胞が、それぞれの細胞の先端にあるシナプスでお互いにつながり、神経回路となって、脳に情報が伝達されるようになります。
シナプスは、様々な経験を積むことでたくさんできていきます。そのため、この時期は特にたくさんの刺激・経験を与えて脳の発達を促していくと良いとされています。
(画像は、こちらから引用させていただきました。)
シナプスが消える…?
“刈り込み現象”という、時を経て不要になったシナプスが自然と消えていく現象があります。
なかなか恐ろしい現象です。
しかし、シナプスは使うことで減少を抑えることができるので、安心してください。
大脳皮質の厚みが増す(神経細胞が増える)ことで、脳は発達していきます。
人の大脳皮質の厚みは60歳くらいまで増え続けるとされています。
シナプスの増加のピークが4歳を過ぎた後でも、神経細胞は増えるので、脳を鍛えていきましょう!笑
まとめ
今回は神経細胞(ニューロン)とシナプスについて書いていきました。
神経細胞の先端にシナプスがあり、シナプスの先端にある小胞から神経伝達物質が出て、次のシナプスへ情報が伝わっていきます。
細胞同士がシナプスを介してつながり、神経回路が急激に増えるのは、生後から3〜4歳頃とされているので、この時期に特にたくさんの刺激・経験を与えて脳の発達を促していきましょう!
(使わないとシナプスは消えてしまうこともあるので…ご注意を。)