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片麻痺者の障がい特性 ②

片麻痺者の障がい特性

こんにちは。作業療法士Sです。

前回は片麻痺者の障がい特性として、スキーの熟練者・初心者を例に姿勢調整の問題などについて書いてみました。

今回は引き続き、片麻痺者の障がい特性について床上動作や端座位、立ち上がりでの特徴を中心に書いていこうと思います。

目次

臥位での特徴

臥位での特徴
臥位での特徴
  • 背部の過剰連結と前面筋不活性化
  • 床面に押し付けることで維持しようとしている

床上動作

寝返り 例
床上動作の特徴
  • 背部の過剰連結は重心を後方に引き戻す力になる
  • 支持面の連続的な変化を作り出せない
  • 体幹分節運動が得られない
  • 視線が宙をさまよう
  • 努力的で非効率的な動作

座位での特徴

座位での特徴
座位での特徴
  • 下肢の支持機能の問題から前方への恐怖感、非麻痺側下肢で突っ張る
  • 非麻痺側大腿外側面を押し付ける
  • 麻痺側に押し込み安定し、麻痺側や後方に倒れないように非麻痺側体幹を短縮させる
  • 非麻痺側への重心移動が困難
作業療法士S

倒れないように、手すりにしがみつく様子もみられることも…。

立ち上がり動作

立ち上がり動作の特徴
  • 前述した座位のまま立ち上がりをするため、手すりを強く引き、非麻痺側下肢の突っ張る
  • 前方への重心移動が困難
  • 強い努力性がみられる(呼吸を止めたり顔面が紅潮することも)

ハンドリング

作業療法士S

ハンドリングは、感覚情報を介したコミュニケーションです。
自身の体をセンサーとし、患者様へ働きがけていきます。

ハンドリング
  • 身体分節の安定性と運動性の関係を捉える
  • 支持面の連続性を意識しつつ、動くための情報獲得を援助する
  • 言語指示の前に感覚情報を提供する

まとめ

片麻痺者の障がい特性について床上動作や端座位、立ち上がりでの特徴を中心に書いていきました。

ハンドリングでは、患者様と一緒に動くことで観察・分析、評価を常に行なっていきます。支持面の連続性を意識しつつ、動作遂行に必要な情報を適切に提供していくことが大切です。

また、効率的に動作を遂行するために身体分節間の連結を変更、適切に援助していくことが大切です。

最後に

作業療法士S

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