こんにちは。作業療法士Sです。
今回から数回に分けて、排泄について書いていこうと思います。
目次
たかが排泄、されど排泄
作業療法士S
人の生活のベースは睡眠・食事・排泄です。
入院中の訓練を最大限に生かし、退院後のQOLの維持・向上させるためにも
排泄支援の重要度を認識していく必要があります。
管理方法の選択
作業療法士S
管理方法の選択に関しては、患者様の理解・納得を得る必要があります。
同じ目標に向かうために…
- 排泄管理の必要性の理解を得る
- 選択肢とそのために必要な能力、人的・物理的環境などへの理解を得る
- 一緒にトライして検討していく
めざすべき排泄
作業療法士S
排泄を自立することができるのが理想ですが、
その人らしい生活を送るためにはどうしたいか・どうするべきかをより良い形を探る必要があります。
本人を取り巻く環境・状況、本人の持つ価値観 等
- 排便するのに半日近く時間を要する
- 排便後の疲労で何もできない
- CICの都度ベッドへ移乗する
- 長期の旅行には行かない etc…
排泄の自立とは
作業療法士S
排泄を自立するためには動作ができることだけでなく、
コントロールができる、自己管理ができることも大切です!
排泄の動作
排泄の動作のポイント
- 排泄は複合動作であること
- 特別な物品の扱い等、環境設定が重要であること
作業療法士S
排泄動作に関して、
一連の動作を知ること、自助具や福祉用具などを含めた環境について知ることが大切です。
実動作場面で試行し、その結果を他職種と連携・情報提供していきましょう。
補足:福祉用具の大切さ
福祉用具を使用することで
- 介助者・患者様ご本人が楽になること
- 機能の維持・向上が期待できること
作業療法士S
動作が「できれば良い」というだけではありません。
排泄のコントロール
作業療法士S
コントロールができてこその排泄動作、社会復帰に大きく影響します!
Patient,aregiver
- 失禁がなく過ごせること
- 適切な時間感覚で排泄できること
- 排尿・排便機能に悪影響なく過ごせること
OT
- 現在の状況を知ること
- 排泄を左右する因子を知ること
- コントロールのための戦略を知ること
排泄の自己管理
自己管理
体調、年齢、生活スタイルの変化
↓
入院時と同じやり方では困難になる可能性
↓
患者様ご自身で考え、判断する力を持てるように
作業療法士S
介助者・専門職に頼る・人まかせにならないように、患者様への教育も同時に行っていきましょう
まとめ
排泄への介入に関して、単に排泄の知識や経験があるだけでは難しく、他職種、特に看護師の領域にも踏み込むことになるため、連携を取る必要があります。
どのように進めれば良いのか、ポイントはどこかをテーマに今後も書いていこうと思います。