こんにちは。作業療法士Sです。
前回の記事では、3ヶ月半〜5ヶ月半ごろの赤ちゃんと一緒に行うと良い動作を中心に書いていきました。
今回は、感覚面や社会性に着目して書いていこうと思います。
感覚面
色々な物を口に入れる
この時期の赤ちゃんは色々な物を口に入れます。
手に何かを持ち口に入れることで、唇や舌の感覚を使い、手の中の物を確認するためです。
色々な形や素材、生活用品やおもちゃ、温かい・冷たいもの等、赤ちゃんが興味を持ったものは舐めさせてみましょう。
- 飲み込んでしまう危険性のあるもの(ビーズやボタン、電池など小さいもの:6~20mmの大きさ)は赤ちゃんの手の届かない位置に置く等、遠ざけておきましょう。
台の上においてあっても、1歳児では
台の高さ+手の届く範囲=約90cm
は届く範囲と言われています。
リズムに合わせて体を動かす
赤ちゃんの感覚を刺激するためには、同時にいくつもの感覚を使うことが大切です。
リズムを聴くだけでなく、それに合わせて保護者は体を揺すってあげると良い刺激が入ります。
曲に合わせて音の出るおもちゃを持たせ、振らせてみるのも良いかもしれません。
最大限五感を使っていきましょう!
鏡を見て遊ぶ
以前の月齢では、赤ちゃん自身の姿を見せて自我を芽生えさせるのが目的でしたが、今回は保護者と一緒に遊ぶことが主目的です。
- 鏡の前でさまざまなポーズをしてみる(大きく口を開ける、手をあげるなど)
- 鏡の中の顔と実際の顔を交互に触らせて、その違いを感覚で捉えさせる
社会性
声をかけて発語を促す
赤ちゃんは泣いたり、笑ったりする時に無意識のうちに声を出すことがありますが、これらは人間の持つ言葉とは異なります。
保護者が日常的に声をかけることで、赤ちゃんは次第に意識して声を出すようになってきます。
- 赤ちゃんと顔を合わせ、目があったら口元をよく見せながら声をかけていきましょう。
- 赤ちゃんが真似をして、自分から声を出すようになってきたら、それをまた真似していきましょう。
赤ちゃんの集中力に応じて、繰り返し行っていきましょう。
まとめ
今回は、3ヶ月半〜5ヶ月半ごろの赤ちゃんと一緒に行うと良い動作を感覚面や社会性に着目して書いていきました。
感覚面について、リズムに合わせて体を動かすこと等を挙げましたが、これらのリズム遊びは言葉の発達にもつながっていきます。(話すときは一定の感覚でリズムを持って言葉を口に出します。)
何気ない遊びの中でも、発達の基礎づくりが隠れています。
はいはいが始まる時期の赤ちゃんは目が離せないことも多々ありますが、危険を避けつつ一緒にたくさん遊び、刺激を入れて発達を促していきましょう。