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高次脳機能(注意障害)の治療ポイント

こんにちは。作業療法士Sです。

高次脳機能障がいは、外見上分かりにくいためか、周囲の理解を得にくく、患者様ご本人やそのご家族の負担は大きいと言われています。

今回は、高次脳機能(注意障害)の治療に関して、書いていこうと思います。

目次

注意とは?

“注意の概念=精神のスポットライト”

焦点を感覚入力、運動プログラム、記憶、内的表象に向けて合わせること

Whishaw
作業療法士S

表象とは、人が認知する過程の中で作り上げるもので記憶と非常に密接に関係しています。
内的表象とは、人間の心の中に存在する表象のことです。

注意機能が障害されると生じる特徴的な症状

Aさん

(作業に)ミスが増えた… 気が散りやすくなった…

CHECK

1つのことに注意を集中したり、多数の中から注意して必要なことを選んだりすることが難しくなります。

気が散り、疲れやすいため、数分しか課題を行うことができないこともあります。

注意機能の要素

STUDY
  • 焦点性注意:反応する能力
  • 持続性注意:反応を維持する能力
  • 選択制注意:判断し、活性化と抑制を繰り返す能力
  • 転換性注意:複数の課題間を動き回る能力、柔軟性
  • 分割性注意:複数の課題に同時に応じる能力
作業療法士S

注意機能と一言で言っても、さまざまな要素があります!

神経基盤

STUDY
  • 警戒の制御:視床、皮質前方及び後方領域
  • 方向の制御:頭頂葉・前頭眼球部
  • 遂行の制御:帯状回前部、その他の部位

評価

方法
  • 机上検査
  • 行動観察(生活場面)
作業療法士S

検査の成績=行動とは限りません。
検査だけではなく、行動・行為の全般を観察しましょう!
・どんな場面で、どんな時に影響するのか
・どの要素が障害されているのか

治療

直接的治療

注意障害にアプローチ ⇨ ボトムアップ

・特異的:特定の部位へ個別的に介入

・非特異的:全般的な注意障害に介入

直機能適応的≒目的思考型

作業能力の改善、行動・行為の定着 ⇨ トップダウン

・作業や行動・行為そのものが訓練

・職場業務や社会性が高い課題(IADL・ADLなど)

環境

外的:物理的状況(作業空間) 例;集中できる環境

内的:身体や心理状況 例;体調面→柔軟な対応が必要

補填的治療(代償手段):外的補助手段の導入 例;アラーム、メモ帳

作業療法士S

急性期のボトムアップも大切ですが、その後の注意障害により妨げられている作業活動を特定し、行動・行為の改善を図っていきましょう!

机上での課題としては、間違い探しや点つなぎ、計算問題などがおすすめです。

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訓練時のポイント

CHECK
  • 課題:実生活の行為や作業を取り入れる
  • 内容:簡単なものから始め、徐々に難しくする
  • 頻度:反復して行う
  • 成績を記録、フィードバックする(的確な行動・成績向上には賞賛を)
  • 間違いを指摘し、誤学習を防ぐ
  • 環境に配慮する
  • 他職種間での情報交換を密に行う

臨床場面では

CHECK

・局在的ではなく、広範的に障害されることもあり、症状が重複する場合もある

 ⇨ 損傷部位を確認、症状と照らし合わせる

・障害受容を考える

 ⇨ 課題や検査はストレスが大きく、精神的な負担がかかる

・身体症状同様、ADL自立に大きく影響する

 ⇨ 見守り(監視)と自立の見極めが必要

作業療法士S

注意は高次脳機能面において基盤になるため、他機能にも大きく影響します!

まとめ

今回は、高次脳機能(注意障害)の治療に関して、書いていきました。

作業療法士として、机上課題などのボトムアップも大切だが、注意障害により妨げられている作業活動を特定し、活動の実現・改善を図るのが作業療法の目的に適っている。

鎌倉矩子医学博士

まとめは、鎌倉先生のこの言葉に尽きると思います。

訓練時のポイントをおさえつつ、介入していきましょう。

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