こんにちは。作業療法士Sです。
前回の記事では、アクティビティへの介入ポイントについて書いていきました。
今回の記事では、アクティビティ介入時にも意識していただきたい、ハンドリングのポイントについて書いていきます。
目次
ハンドリングの目標
一緒に動く中で、患者様の反応を手から感じ取り(評価)、セラピストはサポート・コントロール(治療)していきます。
目標
ハンドリングを通して、楽で効率的に課題ができるようになる
上肢の役割
上肢の役割
●上肢の機能的役割:支持、保護、到達、操作、表現、etc…
●到達のための上肢各ユニットの役割
- 肩:運動方向
- 肘:伸縮機能としてのアームの長さ
- 前腕:手の向きや傾き
- 手関節:把持を安定させる
- 指:巧緻動作
課題を行うために
努力的な座位では、上肢本来の動きは制限されてしまい、課題遂行は困難となります。
POINT
- バランスを崩さないこと ⇨ 姿勢の調整(安定性向上)が大切
動きやすい座位とは
動きやすい座位、安定性の良い姿勢を作るためには、支持基底面に対する重心の位置を意識する必要があります。
力学的に安定した姿勢
- 身体全体、あるいはその一部が動くと重心は移動する
- 重心線が支持基底面内にあると平衡が保たれる
- 支持基底面の中心に近いほど安定する
人体の分節構造
人体は、頭部・体幹(骨盤・胸郭)・四肢と複雑な分節構造をしています。
分節構造が平衡を保持するためには
- 上位分節の重心線が下位文節との接地面内にあること
- 全体の重心線が最下位分節の支持基底面にあること
骨盤・胸郭・頭頸部の位置関係はどうなっているのか、みていきましょう!
まとめ
今回は、ハンドリングのポイントについて書いていきました。
アクティビティやADL動作等、課題に柔軟に対応しやすくためには、上肢機能が固定から解放され、到達・操作へと変化する(手が軽くなり、伸びやすくなる)必要があります。
ハンドリングの際には、上肢に着目するだけでなく、支持基底面上での重心移動・姿勢との関係性を意識することが大切です。
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