こんにちは。作業療法士Sです。
12月に入って、寒い日が増えてきた今日この頃。
寒い季節になると、脳出血やくも膜下出血等、脳血管障害の患者様の入院数が増えるような気がします。
(冷たい空気に触れると、交感神経が刺激されて血管が収縮、すると血圧が上がって…みたいな話です)
実際、10月頃から3月頃は脳血管障害の発症数が増えるという報告もあります。
この時期は、脳の話題がなにかと多いので、まずは脳のはたらきについて書いていこうと思います。
脳の地図で、働き方を知ろう
脳の中でもっとも高等な働き方をしているのは、大脳皮質です。
大脳皮質とは、脳の表面にあたる部分ですが、場所によってそれぞれ違った働き(分業)をしています。
この図は、ブロードマンが作った脳の地図(の一部)です。
働き方によってそれぞれ1番から52番まで番号がふってあり、それぞれに名前がついています。
(画像はこちらから引用させていただきました。)
「人間は脳の10%しか使っていない!」みたいな話(?)も聞きますが、実際には脳の中で働いていない場所はありません。精密にできているのです。
脳は階層的なはたらき方をしています。
脳の中では、同じようなはたらきをするところがつながって、情報を複雑で高次なところに伝達しています。
例えば、視覚について
視覚情報の経路
像が目から入ると17〜19野、複雑な視覚は21野へと情報が伝わっていきます。
それらがまとまり39、40野(頭頂前頭野)へと情報が伝わると、
“像が見える”という現象になります。
(画像はこちらから引用させていただきました。)
いちばん高度な働き方をするのは
いちばん高度な働き方をするのは、前頭連合野(前頭前野、前頭葉の前半分)です。“考えて動かす”ときに働きます。
その中でも特に前頭極(10野)は複雑な行動を起こすときに働きます。
まとめ
今回は脳のはたらき(ブロードマンの細胞構築地図)について書いてみました。
脳の表面にあたる大脳皮質部分は、場所によってそれぞれ違った働き(分業)をしています。
その中で一番高次の働きをするのは、前頭連合野(前頭前野)です。
前頭連合野を鍛えて、脳のはたらきを良くしていきましょう!