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腰痛をなくすために① 腰の構造と腰痛の関連性編

こんにちは。作業療法士Sです。

患者様から

患者様

腰が痛いの。なんとかならないかしら…。

と相談を受けることがあります。

“人類の約80%のものは、一生のうち一度は腰痛を経験する”

この言葉は、腰痛に関する研究から推定されたものだそうです。

腰痛で困っている方は、薬や注射をはじめ、時には手術を希望される方もいらっしゃいます。

しかし、腰痛が起こったばかりの急性期には安静にしたり痛み止めの薬を使うことも薦められていますが、

(統計上、手術が必要な腰痛症は全体の約5%程だそうです。)

ほとんどの腰痛には薬を使用し続けるのではなく、日常生活内での注意事項を知ることで対処することが可能と言われています。

腰痛をなくすための日常生活動作の注意点、身体の柔軟性を高める方法と筋力を鍛えるための運動の方法(運動療法)について書く前に、まずは腰の構造と腰痛の関連性について書いていこうと思います。

目次

腰の構造と腰痛について

腰椎の構造

腰椎の構造

●腰は、背骨(脊柱)の一部です。

●椎骨とその間にある椎間板からできています。

●腰は5つの椎骨からなり、腰椎と呼ばれています。

●椎間板は水分に富むゼリーのような組織で、椎骨どうしのクッションの役割があります。また、腰の動き(可動性)にも重要な役割を果たしています。

●椎骨と椎骨の隙間は、椎間孔と呼ばれ、足の知覚(感覚)や運動に関与する神経根が通っています。これが脳の命令を足に伝えたり、知覚(感覚)を脳に伝える電線のような役目を果たしています。

人間の椎間板は、20歳を過ぎるとゼリー状からゴム状に硬くなり、腰痛の原因となることもあります。

椎間板の内容物が飛び出し、神経根を刺激することによって、腰痛や下肢(足)痛を引き起こす代表的疾患として、“椎間板ヘルニア”が挙げられています。

正常な腰椎

正常な腰椎

●正常な腰椎は横から見ると、前弯しています。

この曲がりの異常、特に腰椎の前弯の増強(大きくなると)は、腰椎各部位への不必要な負担をもたらし、腰痛発症の重大な引き金となることがあります。

腰椎への負担は、同じ姿勢を長く続けたり、お腹や背中などの体幹の筋力が弱ると増加します。

腰椎から骨盤の構造

腰椎から骨盤

●腰椎の下には、仙骨があり、両側に付着する腸骨とともに骨盤を形成します。

(上の図 三角形の場所です)

●この骨盤の両脇から足が下方に伸びており、ここを股関節と呼んでいます。

腰椎と腹筋・背筋の関係性

腰椎と腹筋・背筋の関係性

●腰椎を支える筋肉は、大きく分けて腹筋と背筋の2種類です。

●腰椎とこれらの筋肉の関係は、ヨットのマストと帆の関係に例えられます。

(マストが腰椎、前後の帆が腹筋と背筋を示しています)

前後の帆が弛んでいたり、帆の強さのバランスが悪い状態の時、マストは不安定で倒れやすくなります。

これと同様なことが腰にも当てはまります。

つまり、腹筋や背筋の筋力が弱ったり両者のバランスが崩れると腰椎はしっかりと支えられず腰椎が発生しやすくなるという訳です。

まとめ

今回は、腰の構造と腰痛の関連性について書いていきました。

一度はじまった椎間板や腰椎の老化は元に戻らないと言われています。

変性した椎間板や腰椎の分まで脊柱を支えるためには、筋肉が重要な役割を持ちます。

腰椎前弯を防止、不必要な腰椎への負担を減らすために、次回は日常生活での注意点を書いていこうと思います。

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