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【小児】効果的な脳の鍛え方①(総論)

こんにちは。作業療法士Sです。

年明けから小児発達(正常)について復習しています。

今回は備忘録用に小児発達、脳に関した記事を書いていきます。

目次

赤ちゃんの脳の発達について

月齢が上がるにつれて、だんだん脳の多くの場所が働き始めます。

最初、生まれたばかりの赤ちゃんは、

主な活動場所
  • 触れる場所(皮膚感覚野)
  • 見る場所(視覚野)
  • 手足や首を動かす場所(運動野)

が主に活動しています。

感覚野

見る・聞く・触れる・味わう・匂いをかぐといった感覚野への回路は、1才ごろにほぼ出来上がります。

(目の情報を受ける視覚野が生後3ヶ月、聴覚野は2才くらいで回路がほぼ完成します。)

運動野

身体の筋肉を動かす運動野も1才くらいまでには大人に近い状態まで完成します。

つまり、人間の基本となる能力の大部分は、1才ころにほとんど出来上がります。

連合野

一方、1才ころでは記憶や認知、考えたりする高度な働きを受け持つ場所は、まだほとんど活動していません。

高等な働きをする場所の回路、運動連合野(感覚野から伝達された情報を知覚して認知する回路)は3〜4才ごろ、側頭連合野は5〜6才ごろにつくられます。

最も高度な働き方をする前頭連合野(考えたり判断したりする回路)は、さらに遅れて生後6〜7ヶ月からだんだんとつくられ始め、20才ごろに完成します。

神経回路を育てるためには

赤ちゃんの脳を発達させる上で大切なことは、繰り返し刺激を与えて、脳に情報を送り込み、神経回路のシナプスを強化することです

刺激を与える時期には、それぞれの神経回路に相応しいとされる時期があります。

脳の場所によって回路のできる時期が異なりますが、総じて言えば0〜4才ごろが1番のチャンスになります。

このチャンスを逃さずに、いろいろなものを見せたり、音を聴かせたり、触らせたり、身体を動かしたり、あらゆる刺激をたくさん与えていきましょう。

例:視覚

赤ちゃんを2才まで真っ暗な部屋で、物を一切見せないでいると、赤ちゃんは目が見えなくなるそうです。

視覚の回路が作られるのは1〜2才ごろ、視覚を育てるための刺激を与えるに相応しい時期を逃してしまったために、視るための神経細胞の回路が作られないからです。

まとめ

今回は小児発達、特に脳の鍛え方(総論)について書いていきました。

“おとなしくて、手のかからない子だから。”と寝かせっぱなしにしたり、ひとりぼっちで何時間もテレビやスマホを見せておくなどは、脳の発達に良いことではありません。

赤ちゃんの脳は、生まれてからすぐに活動がはじまっています。脳が発達する3〜4才頃までに、時期に応じたあらゆる刺激をたくさん与えていきましょう。

次回は、脳をよくするために大切な5つの効果的なシステムについて書いていこうと思います。

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